第2番 双松庵(楊柳観世音菩薩)
*第1番札所 眞福寺内
*御本尊 楊柳観世音菩薩
*開 基 不祥
1810−30年に書かれた「新編 武蔵風土記稿巻之65 橘樹郡之八」によると、双松庵とは、もと村の名主(田邉)十郎右衛門の墓所内にある間口九尺、奥行一丈の寮で、建立年は不祥、御本尊に楊柳観世音菩薩を安置、とある。六部僧がそこに住んで墓守をしていたと伝わるが、現在は双松庵の建物はない。いつの頃か、田邉家の依頼で、御本尊は眞福寺に遷座され、本堂に安置されている。
御本尊は銅製の唐仏で、高さ10センチメ−トルほどの半跏像で、右手に楊杖、左手に巻物をもつ。種々の難病を取り除くとされる薬王観音である。
ご 詠 歌
いにしえの
なにぞのこれる
ちとせまつ
となうるみだと
ぐせのちかいを