第9番 大乘院(聖観世音菩薩)
*宗 派 曹洞宗
*御本尊 聖観世音菩薩
*開 基 松平土佐守の息女
*開 山 廬州呑匡大和尚 寛永20年寂
*現住職 第29世 和田学英
*〒211−0064 川崎市中原区今井南町2番1号
*電話:044−722−2768
*JR南武線・横須賀線・東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅下車 徒歩7分
寛永2年5月創建。本尊は聖観世音菩薩で一尺一寸の坐像、武蔵風土記によれば恵心僧都の作と云い伝えられている。山号は今井山と称し、開山は本寺・鶴見区下末吉の寶泉寺七世廬州呑匡大和尚、寛永20年9月13日に示寂。開基は、松平土佐守の息女で故あってこの一寺を建立し延宝8年6月21日に没した。火災により本堂庫裏を全焼し数代にわたり当院存亡の時代が続いたが、文化8年4月に二十一世覺雲源成大和尚が庫裏を再建、天保14年には当院中興の祖と云われる、二十四世實道明宗大和尚が本堂を建立した。僅かな檀徒によって本堂を再建したことは、如何に大事業であったか想像にかたくない。
大正12年の関東大震災により、本堂庫裏が半壊し二十七世佛嶽龍法大和尚が復興。昭和30年頃より二十八世祖印龍宏大和尚が檀信徒と共に伽藍整備に尽力し、昭和60年11月に現在の本堂を落慶した。平成5年頃から、境内を拡張し観音堂や開山堂を建立した。
ご 詠 歌
むかしより
ちかいかわらぬ
いまいでら
みのりすずしき
たまがわのせき