第15番 無量院(千手千眼観世音菩薩)
*宗 派 天台宗
*御本尊 千手千眼観世音菩薩
*開 基 行基菩薩
*開 山 中興開山恵海法印 永禄5年(1561)3月6日寂
*現住職 第33世 大久保公之
*〒212−0054 川崎市幸区小倉二丁目7−1
*電話:044−588−0660
*JR「川崎」駅西口または東急東横線「元住吉」駅より、市営バス、臨港バスとも夢見ヶ 崎経由の路線にて、「小倉」下車5分
当山は清水山無量院と号し、過去帳によれば武州品川の僧寿仙房天文5年(1536)入院とあるので開基はその頃かと思われる。伝説によると境内にあった松の大木の梢に灯がともり、そこから龍が昇天したと云うことから、これを「龍灯の松」、御本尊を龍灯観音とも云われる。また龍宮城の童話に似た小倉池の玉手箱と云う昔話もある。観音像は山州清水の観音を模した奈良時代の名僧行基菩薩(668−749)の作と云われている。現在のお堂は戦災をうけたが昭和41年に復興した。戦火の中幸い救出された仏像は、後日修復された。なお、文保2年(1318年)の年号の板碑がある。
ご 詠 歌
きよみずに
ふねをうかべて
もろびとを
わたすかずさえ
はかりなきてら