各札所案内へ戻る

目次へ戻る

第19番 專念寺(十一面千手観世音菩薩)

*宗 派 浄土宗

*御本尊 阿弥陀如来

*開 山 明譽上人 承応3年(1655)正月8日示寂

*現住職 第27世 佐々木敬易

*〒230−0022 横浜市鶴見区市場東中町3−18

*電話:045−501−8064

*京急線「鶴見市場」駅下車 上りホ−ム側出口前

一心山阿彌陀院專念寺と号し、本尊は室町時代初期の作とされる阿弥陀如来の座像である。寺伝『千手観音縁起』によれば、元々寺地には富士山より飛来した「夜光石」という石をご神体とする富士浅間神社があった。ここに縁あって愚蔵坊照西と云う修行僧(当寺第4世)によって、本霊場の本尊である十一面千手観世音菩薩が招来され、草庵が結ばれた。折しも浄土宗総本山知恩院の大僧正が江戸へ参向することになり、その砌、この観世音菩薩のことを聞き及んでここを一寺精舎の列に加え、知恩院直末寺として上記の3号を贈り現在に至っているという。

本霊場の本尊である十一面千手観世音菩薩は、普段は秘仏とされる四寸ばかりの立像で、上記寺伝によれば、「仏師の祖」と呼ばれる定朝の作とされ、近江国「石山寺」の観世音菩薩の胎内仏(お腹籠もり)で、『源氏物語』の作者紫式部の守り本尊と伝えられている。また、『江戸名所図絵』には市場観音として紹介されており、往時はかなりの賑わいを呈していたようである。

  ご 詠 歌

 ひとすじに

  あゆみをはこぶ

   せんねんじ

  せんじゅのみての

   いとにすがりて

最上段へ戻る

各札所案内へ戻る

目次へ戻る