第23番 石観音(如意輪観世音菩薩)
*明長寺(天台宗)管理
*御本尊 如意輪観世音菩薩
*開 山 明長寺第3世弁融法印 寛文5年(1665)
*現住職 明長寺第18世 松田亮寛
(明長寺 川崎市川崎区大師本町10−22 電話:044−266−6222)
*〒210−0831 川崎市川崎区観音2−16−21
*電話:044−277−7423
*JR「川崎」駅より臨港バス「浮島バスタ−ミナル」行、「浮島橋」行、または市営バス「市 営埠頭」行「観音二丁目」 下車5分
明長寺の境外仏堂で、御本尊が石像なので石観音と称される。石観音信仰は、江戸中期から土地の人士を中心に江戸とその近郊の人々にまで広まり、毎月18日道俗が集まり参籠した。『江戸名所図会』に境内が絵図入りで紹介されている。石観音は疣に利益があるとされる。境内の霊亀石は、享保18年(1733)秋、明長寺第7世辨良が由来を『盥盤記』に記している。即ち石観音には盥盤石が無かったが、付近の海中「井堀渚」という所に大石のあるのを聞き、これこそ盥盤石にと村の衆の力を借りたが、少しも動かずに困っていると4匹の霊亀が現れ引き揚げを助けてくれた。よってこの大石を霊亀石と銘し、同年7月晦日に堂前に据え末代参詣の男女がこの盥盤水で心身を清めて、現當二世の安楽を得られるよう願ったと記す。さらに延享4年(1747)の「6人一句碑」、宝暦8年(1758)花鳥庵梅動の「独吟万句詠草塚」、同11年の「10万人講供養塔」、「力石」等が現存する。
ご 詠 歌
まいるより
わがみのつみも
かるがると
てみずのいしを
みるにつけても